| 学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 郭 芳 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 少年犯罪と「共生」 ーセカンドチャンスの日米比較を通してー | ||||
| 内容 | 本論文は、日本とアメリカにおける少年法の運用、厳罰化の進展、更生支援の実践を検討し、非行少年の「セカンドチャンス」がどのように保障されるべきかを考察した。日本では少年犯罪件数が減少する一方、再非行率は約3割で横ばいが続き、その背景には家庭環境の不安定さや孤立といった問題が依然として存在している。また特定少年制度や実名報道の解禁に象徴される厳罰化の進行は、更生後の社会復帰を妨げる構造を生みだしている。これに対し、アメリカでは1990年代に急速な厳罰化が進んだが、キリスト教的赦しの思想や移民社会の価値観を基盤に、柔軟で多段階的な更生支援の仕組みが発展してきた。厳罰化とセカンドチャンスが併存する背景には、政治的要因と文化的寛容の二層構造があると考えられる。本研究は、制度改革のみならず、少年を受け入れる社会的価値観の形成こそが更生支援の核心であると結論づけ、日本社会が寛容さと継続的支援を備えた共生社会を構築する必要性をあらためて強調した。 |
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| 講評 | 本論文は、日本とアメリカの少年司法を比較し、厳罰化の進展と更生支援のあり方を「セカンドチャンス」という視点から捉え直した。制度運用に加え、文化的・社会的背景まで視野に入れて分析しており、議論には厚みがある。少年の再社会化を支えるためには、法制度のみならず社会的価値観の形成が重要であることを示した点に、本論文の意義が認められる。 |
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| キーワード1 | 非行少年 |
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| キーワード2 | セカンドチャンス |
| キーワード3 | 日米比較 |
| キーワード4 | 共生 |
| キーワード5 | 更生支援 |