| 学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 郭 芳 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 高齢者に対する音楽療法―音楽が脳に与える影響― | ||||
| 内容 | 本論文は、高齢社会における音楽療法の意義と課題を総合的に検討したものである。音楽療法は、治療的関係を基盤として音楽を用いる専門的介入であり、脳機能への働きかけを通じて感情の調整、認知機能の維持、運動機能の向上など多面的な効果をもたらすことを示した。また、心理的安定の促進や行動・心理症状の緩和、さらには社会的孤立の軽減にも寄与するなど、高齢者支援における意義は大きい。他方で、実践の場に目を向けると、科学的根拠の蓄積不足や対象者の個別性への対応、評価基準の不統一、施設側の理解不足といった課題が依然として存在することがわかった。加えて、音楽療法士の資格制度や教育内容の未整備、十分とはいえない実習機会など、制度的基盤の弱さも指摘した。本研究ではさらに、アメリカにおける資格制度や教育体制を参照し、日本との比較を通じて改善に向けた方向性を示した。具体的には、実習体制の充実、スーパーヴィジョンの導入、適正な評価指標の整備、資格制度の確立が、日本の現状が抱える課題の改善に有効であることを明らかにしている。 |
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| 講評 | 本論文は、高齢者支援における音楽療法の効果と意義を多面的に整理し、その専門性を理論的・実践的に位置づけた。心理・認知・社会的側面への影響を丁寧に論じるとともに、日本における実践上・制度上の課題を具体的に示しており、問題意識は明確である。さらに、米国の制度との比較を通じて、日本の課題の改善の方向性をわかりやすく提示した。 |
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| キーワード1 | 音楽療法 |
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| キーワード2 | 高齢者・認知症ケア |
| キーワード3 | 教育制度 |
| キーワード4 | 資格制度 |
| キーワード5 | 日米比較 |