学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 沖田 行司 | 年度 | 2012年度 |
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タイトル | 「国語」成立の教育史的研究ー上田万年の「国語」思想を視座にー |
内容 | 言語は一見人間にとって共通・普遍の営為のように思われる。しかしながら、言語がひとたび「国語」という形をとるとき、そこには「近代」という人為性・恣意性を帯びることとなる。本稿では日本において「国語」を生み出した人物と目されている上田万年の思想を追う。時は幕末・明治、日本が「近代」へと邁進する時代、上田は何を背景 に、それまで存在しなかった「国語」の像を結んだのか。これまで上田は「国語」と「国家」を結びつけ、それによって天皇制国家主義への呼び水となしてきた と、多くの研究者から糾弾されてきた。しかし、上田の「国語」思想を改めて検討してみたとき、彼の思想の真髄には、強制や暴力性とは、ある種相反する自由 や開放性を持っていると筆者は考える。グローバル化が進み英語教育等の重要性が説かれる現代にあって、「国語」とは何か、なぜ「国語」かを検討し、人間にとって言語とは何か本質的な問いを考える契機としたい。 |
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講評 | 毎年、卒業論文の時期が待ち遠しい。なぜなら、論文の作成を通して、初めて学生と向き合うことが出来るからである。毎年のことながら、学生は最初はレポートと卒業論文との区別が明確ではなかったが、本格的に取り組む過程で、隠された才能を余すことなく発揮するようになった。 前日の夜遅く神戸の出張先から研究室に戻り、遅れている学生と付き合ったこともいい思い出である。「もう少し時間があったらいい論文になったのに」という言葉を聞くだけで、論文指導は成功したと実感した。みんなよく頑張った。 |
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キーワード1 | 国語 |
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キーワード2 | 上田万年 |
キーワード3 | 教育史 |
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