| 学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 立木 茂雄 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | トランスジェンダーアスリートの包摂と排除について | ||||
| 内容 | 本研究では近年世界大会やオリンピックなどで大きな議論となっているトランスジェンダーアスリートに注目して、トランスジェンダーアスリートのスポーツや競技への参加などの包摂に注目して公平性、ジェンダー観、トランスフォビア、LGBTの知識との関係性を明らかにするために調査した。調査の結果、公平性と包摂性との間に有意な正の相関が見られた。このことから公平性を重視するほどトランスジェンダーアスリートを包摂する傾向があることが示された。またトランスフォビアと包摂性との間に有意な負の相関が見られた。このことからトランスジェンダーに負の感情を持っている人ほどトランスジェンダーアスリートを包摂しない傾向があると示された。一方でジェンダー観とLGBTに関する知識は包摂性と有意な関係は見られなかった。ジェンダーに対する偏見やとLGBTに関する知識の多寡と包摂性には大きな関連性はあまりないことが示された。 |
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| 講評 | 本論文は、世界大会やオリンピックを契機に大きな議論となっているトランスジェンダーアスリートのスポーツ参加をめぐる包摂性の問題に正面から取り組んだ、社会的意義の高い研究です。公平性、ジェンダー観、トランスフォビア、LGBTに関する知識といった複数の要因を整理した上で、それらと包摂性との関係を実証的に検討している点が評価できます。分析の結果、公平性を重視する態度が包摂性を高め、トランスフォビアが包摂性を低下させることが示され、議論が感覚論に流れがちなテーマに対して、明確な経験的根拠を提示しています。一方で、ジェンダー観やLGBTに関する知識が必ずしも包摂性と結びつかないという結果は、啓発や知識提供だけでは不十分である可能性を示唆しており、重要な知見です。制作過程においては、3回生後半から関連文献を広範に渉猟するとともに、体育会ボート部副将としての立場を活かし、大学体育会アスリートに対象を限定した調査を実現しました。当事者性と理論的検討を結びつけた点で、注目すべき卒業論文に仕上がっています。 |
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| キーワード1 | トランスジェンダー |
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| キーワード2 | 包摂 |
| キーワード3 | テストステロン |
| キーワード4 | |
| キーワード5 |