卒業論文詳細

学科社会学科 ゼミ教員名尾嶋 史章 年度2025年度
タイトル高校生の生活満足度形成における地域差 -「リソース分散型」の都市部と「集中型」の農村部-
内容 本研究の目的は、高校生の「学校生活満足度」と「生活満足度」の関連構造が、地域環境によっていかに異なるかを実証的に解明することにある。分析の結果、学校生活満足度の形成プロセスは地域を問わず普遍的であったが、生活全般に対する生活満足度の規定要因には顕著な差異が見られた。都市部では友人関係や経済環境を含む多層的な要因が生活満足度を支える一方、農村部では学校内評価への依存度が極めて高い実態が明らかとなった。しかし、農村部においても「地域愛着」は、学校生活の成否に関わらず生活満足度を高める独自の効果を持ち、学校不適応に対する救済的機能を果たしていることが判明した。また、将来の定着意向に関しては、学校生活の充実は影響せず、むしろ農村部では活発な友人関係が流出を促進する傾向が見られた。地方創生においては学校機能の強化以上に、地域への情緒的愛着の醸成が生徒の幸福と定着の双方に重要であることを示した。
講評 高校生の学校生活満足度と生活満足度に関して、その規定要因構造を都市部と農村(地方)部との比較から検討した論文である。先行研究も踏まえてモデルを作成し、分析結果を得ている。一部分析結果にわかりにくい点はあるが、問題の立て方や分析の進め方も含めて完成度は高いと評価できる。
キーワード1 生活満足度
キーワード2 地域愛着
キーワード3 都市と農村
キーワード4
キーワード5