| 学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 板垣 竜太 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 親子劇場運動における会員数減少の要因分析――日進・東郷おやこ劇場を事例に―― | ||||
| 内容 | 本研究は、1966年に福岡で始まり全国的に展開した親子劇場運動を対象に、2000年以降の会員数動向とその要因を明らかにすることを目的とする。日進・東郷おやこ劇場を事例に、半構造化インタビュー・文献調査・参与観察を行った。 分析の結果、東海地域では会員数の減少傾向がみられる一方、日進・東郷おやこ劇場では、新規入会が限られているにもかかわらず、活動の理念や実践に共鳴した子育て終了世代の母親や青年層が継続的に関与することで、会員数が一定程度維持されていることが明らかになった。しかしその運営は、時間調整のしやすい母親会員が、関与を子育てと連続した実践として引き受けることによって成立している。この担い手構造と関与様式は社会的条件の変化のもとで再生産されにくく、加えて、話し合いや関係性形成を重視する参加のスタイル自体が新規参加者にとってハードルとなり、会員数の「見かけの安定」の背後に将来的な縮小を内包していることが示された。 |
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| 講評 | 1960年代から全国各地に広がった親子劇場運動は、親と子がそれぞれ会員となり、会員が企画した舞台芸術を定期的に鑑賞したり各種の自主活動をおこなったりする地域文化運動である。本論文は、著者自身が子どもの頃から会員であるメリットを活かし、インタビュー、内部の文献資料の調査、参与観察などをおこなうことで、その活動について内在的な研究をおこなった。全国的にも東海地方に絞ってみても会員数が現象しているところ、本論文の対象である日進・東郷おやこ劇場は会員数がほぼ維持されており、安定しているように見えるが、内在的に見れば再生産が容易でない状況があることを明らかにした。「親」といっても実際には母親がほとんどであり、ジェンダーの社会学、家族社会学、さらには文化社会学などの観点から、この現象をさらに広い脈絡に位置づけ分析するところまで行ってほしかったが、現代社会のひとつの断面として興味深い事例分析になっている。 |
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| キーワード1 | 親子劇場運動 |
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| キーワード2 | 会員数 |
| キーワード3 | |
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| キーワード5 |