| 学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 板垣 竜太 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 男装コンセプトカフェの存在意義と機能 ――利用者のインタビューから見る中間の存在の魅力―― | ||||
| 内容 | メイドカフェをはじめとしたコンセプトカフェ市場は年々拡大し、大阪においては日本橋オタロードのオタク文化形成の一部を担うまでに発展している。本論文ではコンセプトカフェの中でも今まで十分に研究されてこなかった女性スタッフが男性装をする男装コンセプトカフェとその利用者に着目し、インタビュー調査を用いてその魅力と存在意義について研究した。調査の結果、男装コンセプトカフェとスタッフの魅力は、男性らしさと女性らしさのそれぞれ良い部分を兼ね備えているという点と、男女ともに性別の壁を感じさせず話しやすい相手になれる中性的な存在という点であることが明らかになった。また男装コンセプトカフェは、老若男女問わず会話に重きを置きながらも非日常感を感じることができる場所として、女性装のコンセプトカフェやキャバクラ、メンズコンカフェ、ホストクラブのいずれでも満たすことができないあらゆる層の需要を満たせる場として機能している。ただし利用者には男女差のみでなく個人差も大きくみられたため、日常とは逸脱した存在である男装コンセプトカフェのさらなる理解のためには、より多くの利用者に対して調査を行う必要がある。 |
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| 講評 | 数あるコンセプトカフェのなかでも女性がクロスドレッシングする男装コンセプトカフェについて、その客側にとっての存在意義を社会学的に解明した研究である。著者は、男装コンカフェで「推される側」の経験をしたが、そのことをきっかけに、あえて「推す側」の研究を志したことが興味深い。11名の利用者と2名のキャストへのインタビューをもとに、利用経緯、利用スタイル、他の類似接客業との関係など、体系的な分析をおこなった。その結果として、他の接客業と異なり客層が男女ともにあること、全体として「中性」的な存在として男装コンカフェが位置づけられること、しかしそのニーズにはジェンダー差があることなど、興味深い知見が得られた。もっと分析できると思う部分はあるものの、現代の新たな文化について、内部に分け入って調べなければ分からなかった研究であり、社会学的調査研究の醍醐味として高く評価できる。 |
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| キーワード1 | 男装 |
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| キーワード2 | コンセプトカフェ |
| キーワード3 | 男装コンカフェ |
| キーワード4 | 中性 |
| キーワード5 | ジェンダーレス |