| 学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 森 千香子・木戸 衛一 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | ラジオのコミュニケーションは変化したのか―「オールナイトニッポン」の聴取者へのアンケート― | ||||
| 内容 | 本稿は、深夜ラジオ番組「オールナイトニッポン」を事例として、radikoやポッドキャストなどの音声メディアの登場が、番組制作者と聴取者、さらに聴取者同士の関係性にどのような変化をもたらしたのかを明らかにすることを目的とする。従来の深夜ラジオは、同じ時間を共有するリアルタイム性と、ハガキやメール投稿による参加型コミュニケーションを基盤として成立してきた。本研究では、アクティブな聴取者であるハガキ職人32名へのアンケート調査を行い、聴取開始の経緯、投稿動機、投稿頻度、聴取スタイルの変化、SNS利用、パーソナリティとの距離感などを分析した。その結果、タイムフリーやアーカイブ機能の普及により、必ずしもリアルタイムで聴取しなくてもよい環境が整った一方、投稿やSNSを通じた参加意識や承認欲求は弱まっていないことが確認された。むしろ聴取者は、SNSを介して横のつながりを強め、自ら一体感を再生産している。深夜ラジオは形態や聴取方法を変化させながらも、依然として聴取者にとっての居場所として機能していることが示された。 |
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| 講評 | 本研究は、ラジオの視聴者が番組制作者にメッセージを送る「ハガキ職人」に注目して質問票調査を行い、投稿実践の内容や動機を検討した。それを通して、現代のラジオをめぐる番組と聴取者、さらに聴取者間の関係性の一端を明らかにした。それを通して、かつて社会の中心的な情報通信手段であったラジオの役割は、テレビ、そしてインターネットの普及によって大きな変化に直面した。ポッドキャストの普及などによって番組のリアルタイム性が失われる一方、「投稿」がオンラインで可能になり、またSNSでのコミュニケーションを通して、聴取者と番組制作者のあいだに新たな関係性が構築されていること、そしてラジオは一般的な情報の伝達メディアとしてではなく、特別な関係性を築き、相互承認を得るメディアとしての新たな役割を備えるようになっていることが示されたのは成果と言えるだろう。 |
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| キーワード1 | ラジオ |
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| キーワード2 | radiko |
| キーワード3 | ハガキ職人 |
| キーワード4 | SNS |
| キーワード5 |