| 学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 森 千香子・木戸 衛一 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 「いないもの化」への抵抗としての越境的連帯―日本で暮らすクィアのパレ スチナ連帯形成過程― | ||||
| 内容 | 深刻化するパレスチナのジェノサイドをめぐり、日本で暮らすクィアが声を上げてきた。本研究は、地理的にも当事者性にも距離があるにもかかわらず、なぜ連帯の実践につながるのかをインタビュー調査から考察した。分析では、連帯が行動と気持ちの行き来の中で更新される「回路」として形づくられる点に注目した。クィアとして「いないもの」とされてきた経験が、国際社会から見えにくくされたパレスチナの状況と重なり、自分にも加担の側面があることへの気づきを生む。そこから「見過ごせない」という感情が広がり、占領や人権侵害を覆い隠すイスラエルのピンクウォッシングへの違和感が、学びや行動を後押しする。デモ参加に限らず、買わない選択や発信、イベントづくりなどを通じて学び直し、連帯が続く形へ組み替えられていた。こうした越境連帯は、感情と学びの積み重ねとして日常に根づく実践となっている。 |
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| 講評 | 著者は学生としてパレスチナ連帯の実践にさまざまなかたちでかかわってきた。それを通して獲得した経験知にもとづいて、どのような問いをたて、研究に結実させていくのかには大変な苦労があった。その苦労とは、問いをたて、検証する過程で、新たな問いを立て直す作業を繰り返すことであり、またひとつの一貫性のある論を立てるために、取捨選択を行い、すでに読んだ膨大な文献や行った質問紙調査の膨大なデータの多くを「捨てる」という決断をすることでもあった。苦しい作業だったが、それによってパレスチナ連帯の実践における「いないもの化」という側面を明らかにすることに成功した。 |
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| キーワード1 | 構造的暴力 |
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| キーワード2 | ピンク ォッシング |
| キーワード3 | いないもの化 |
| キーワード4 | |
| キーワード5 |