| 学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 森 千香子・木戸 衛一 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 化粧に目覚める少女たち ~子ども用化粧品から紐解く美の規範~ | ||||
| 内容 | 現代日本において化粧は成人女性の身だしなみ、 あるいはマナーとして位置づけられており、女性にのみ化粧を求める習慣が散見される。しかし、このように化粧をマナー化している国は世界的に見ると限られており、筆者は「化粧は女性の義務である」という社会的風潮や、容姿を過度に重視するルッキズムの浸透に懐疑的な立場を取っている。化粧を自発的に楽しむ女性がいる一方で、義務感から化粧を行う人や、事情により化粧を望んでもできない人も存在する。本論文では、こうした美意識が低年齢層へと広がる「化粧若年化」の背景を二つの視点から紐解いた。一点目は、TikTokやYouTubeなどの動画プラットフォームに投稿される美容系コンテンツである。スマートフォンの早期普及により、女児が幼少期からメイクや美容情報に触れる機会が増加し、美の価値観が規範化されつつある点に注目する。二点目は、女児向けアニメのアイテムを模した子ども用化粧品の販売戦略である。企業の商品展開や特徴を分析し、子ども用化粧品の普及が化粧若年化において果たす役割を考察した。2つの分析を通じ、美意識に縛られる現代社会の風潮を批判的に検討した。 |
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| 講評 | 「現代日本において化粧は成人女性の身だしなみとして位置づけられている」――本研究はこの命題を出発点に、そのような規範が子どもにも広がっているという「化粧若年化」の背景について美容系のネット動画と子ども用化粧品を事例に検討を行い、美意識の規範のあり方を批判的に考察しようとしたことは評価したい。だが一体、この命題はそのまま受け止めていいのだろうか。これを書いている筆者は若いころから化粧をしてこなかったし、そのような女性が自分の周りにはたくさんいる。自分の周りにいる、自分と似たような集団の経験を過度に一般化してしまっていないだろうか、と自らを振り返り、視野をより広げてもらえれば幸いである。 |
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| キーワード1 | 化粧若年化 |
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| キーワード2 | 美の規範 |
| キーワード3 | 子ども用化粧品 |
| キーワード4 | |
| キーワード5 |