| 学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 森 千香子・木戸 衛一 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 公立小中学校の教員不足にみる 制度と文化の構造 ――「聖職」観と労働のはざまで―― | ||||
| 内容 | 近年、日本の公立小中学校では教員不足が深刻化しており、その背景には長時間労働、非正規教員への依存、採用倍率の急落、精神疾患による休職者の増加といった複合的な構造的要因が考えられる。 本研究は、制度と文化の両面から教員不足を捉えることを目的とし、公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法(給特法)、部活動負担、非正規化、そしてやりがいや「聖職」観がどのように労働を再生産しているのかを先行研究から整理した。さらに、日本教職員組合が行なった意識調査「学校の働き方にかかわる意見投稿フォーム」に寄せられた6423件の投稿を独自に分析し、「人員不足」「仕事量」に関する意見が全体の約半数を占めることを明らかにした。その内容から、制度的欠陥が現場に過度な負担を強いている実態が示された。加えて、近年の改正給特法や部活動改革、自治体の取り組みなどの政策動向を検討し、なお残る課題を考察した。本研究により、教員不足は単なる人手不足ではなく、制度的構造と文化的期待の相互作用によって慢性的に再生産されている問題であることを明らかにした。 |
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| 講評 | (講評)公立小中学校における教員不足の背景とは何なのか、という明確な問いをたて、それを明らかにするために可能な方法を精査し、それにもとづいて計画的に執筆を行った。論述は明快で、文章も良い。多くの学生が「自分は何をテーマにしたいのか」を考えて卒論と格闘するが、「自分に何ができるのか」を念頭において、計画を着実に実行した結果、完成度の高い論文が完成した。 |
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| キーワード1 | 教員不足 |
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| キーワード2 | 給持法 |
| キーワード3 | 時間外労働 |
| キーワード4 | |
| キーワード5 |