学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 池田 謙一 | 年度 | 2024年度 |
---|---|---|---|---|---|
タイトル | 社会情勢と求められる歌詞の関係 |
内容 | 人気女性アイドルの歌詞は社会情勢の動向によって変化しているのかということについて明らかにするために、「人気の出る歌の歌詞は当時の社会情勢を反映していて、時代によって求められる歌詞が違うのではないか」という仮説を検証する。そこで、好景気と不景気という明らかな社会情勢の違いがある1985年~1987年に活躍した「おニャン子クラブ」と、令和の時代に人気な「乃木坂46」の歌詞に注目して検証する。KH Coderという歌詞分析をするソフトと、300人を対象としたウェブ調査で分析した。結果、「おニャン子クラブ」と「乃木坂46」の歌詞は当時の社会情勢を反映していること、令和の人々は「乃木坂46」のような歌詞を好むという分析結果から、仮説は正しいといえる。令和である現代は感情的な共鳴や自己表現を重視した歌詞が好まれる傾向があると考えられる。 |
---|
講評 | 「歌は世につれ世は歌につれ」とは1970年代に由来する言説だそうだが、本卒論は同じ作詞者による40年近い人気女性アイドルグループの歌詞とその効果を、歌詞の内容分析、および歌詞を提示して一般市民の反応を分析したネットのアンケート調査の二本立てで、この言説の実証的根拠を示している。同じ作詞者(秋元康)であることで比較しやすくした、おニャン子クラブと乃木坂46の比較をまずは時代背景の分析から行い、その背景の下での恋愛や人間関係のあり方、自己肯定感を一貫して明らかにした。さらに40年の差があると音楽聴取のメディアのあり方も異なり、そのことが歌詞に対する注目度にも効果を持ったことを示唆できている。 |
---|
キーワード1 | 社会情勢 |
---|---|
キーワード2 | 歌詞 |
キーワード3 | |
キーワード4 | |
キーワード5 |