卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名勝野 宏史 年度2024年度
タイトル スポーツテック活用術からみるテクノロジーと人間の信頼及び共存
内容  スポーツシーンにおけるAIやテクノロジーにしかできないこと、人間にしかできないことの棲み分けを参考文献や聞き取り調査から研究した。結果、AIにしかできないこととしては、過去を含む大量のデータを扱い、集積し、回答を出すことである。過去のアスリートの体の状態やトレーニング内容を記憶し、それらを元に最適な練習内容を提示することができる。一方、人間にしかできないこととしては、感情面の読み取りである。人間は機械とは異なり、日々異なる感情や環境下の中で暮らしている。そんな時、AIやテクノロジーは甘味することが困難であるが、人間同士のコミュニケーションから少しの変化も汲み取り、それをトレーニングに反映させることにより、より最適なトレーニング内容を作り出すことができる。テクノロジーが進化したからこそ今に見るスポーツの人気は高まっており、アスリートの競技力向上に大きく貢献していることは間違いない。人間とAIのそれぞれの得意分野を最大限活かしていくことが今後のより良い社会の実現に必要不可欠である。
講評 本研究は、スポーツにおけるAIと人間の役割の違いを明確にし、それぞれの強みを活かした最適な活用法を探る意欲的な試みである。特に、AIの得意分野として「データの集積と解析」、人間の得意分野として「感情の読み取り」を挙げ、それぞれの特性を整理している点は興味深い。聞き取り調査を通じて、実際のスポーツ現場におけるAIと人間の役割を明らかにしようとした点は評価できるが、具体的な事例やデータの引用を増やすことで、より説得力が増したかもしれない。例えば、現在スポーツ界で活用されているAI技術の具体例や、選手やコーチがどのように感じているのかをより詳細に示すことで、より実証的な議論が展開できただろう。また、「AIは感情の読み取りが難しい」とする点については、近年の感情解析AIの発展なども考慮し、どこまで人間にしかできない部分なのかをさらに深掘りすると、より議論の精度が高まるだろう。
キーワード1 スポーツ
キーワード2 テクノロジー
キーワード3 AI
キーワード4 信頼関係
キーワード5 共存