卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名伊藤 高史 年度2024年度
タイトル現代のJ-POPシーンにおけるヒット要因― Mrs. GREEN APPLEを事例として ―
内容 本稿の目的は、Mrs. GREEN APPLEのヒット要因を以下の仮説を基に検証し、現代におけるJ-POPアーティストのヒットの要因を明らかにすることである。ヒット要因の仮説は以下の通りである。①独自性のある音楽。キャッチーなメロディーと前向きな歌詞が幅広い共感を得た。②メディア戦略。SNSやタイアップを通じたプロモーションの効果。③アイドル性の融合。独自のファン文化の形成と多様な層からの支持を実現した。仮説の検証は以下の手法を用いた。①楽曲分析②メディア活用の調査③ファン文化の調査を行なった。これらの検証は以下の結果となった。楽曲分析においてMrs. GREEN APPLEのキャッチーなメロディーと安心感のある前向きな歌詞の組み合わせが、多様なリスナー層の共感を得る要因とわかった。次に、メディア戦略はSNSやファンクラブコンテンツの活用、映画やドラマのタイアップが、リスナーの拡大と楽曲の浸透に貢献していた。アイドル性の側面では、バンドの枠を超えたビジュアル面での変化やアイドル的要素の取り入れが、他のJ-POPアーティストとの差別化を図り、独自のファン文化の構築に成功した。以上のことから、Mrs. GREEN APPLEの成功要因は、音楽的独自性と時代に合わせたプロモーション戦略、そしてファン文化の構築における多角的なアプローチに集約される。これらの要素を総合的に実践することが、現代におけるJ-POPアーティストのヒット要因といえる。
講評 Mrs.GREEN APPLEについて論じてくれた卒論でした。著者本人が同グループのファンということで、書き易かったのではないかと思います。途中、単なる感想文に終わってしまいそうでしたが、知人等にインタビュー調査をして、多少なりとも客観的で深みのある論考に仕上がったのはよかったと思います。
キーワード1 Mrs. GREEN APPLE
キーワード2 J-POP
キーワード3 アーティスト
キーワード4 メディア戦略
キーワード5 アイドル性