卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名松山 一紀 年度2024年度
タイトル京都ハンナリーズから考えるプロスポーツチームが成長するために必要なこと
内容  この論文は、プロスポーツチームが成長するためには何が必要かについて、直近3年間で急成長したプロバスケットボールチームである「京都ハンナリーズ」を中心に調査したものである。プロスポーツチームは地域活性化に大いに貢献するため、組織として成長する必要がある。組織の成長の要因について、まず一般企業について見てみると、近年パーパスが重要視されている。私は、パーパスとは、企業が一役割として目指す社会的な大きな目標であると考える。そして、京都ハンナリーズについてインタビュー調査を行い、成長の要因を探ると、「明確な数字的目標設定」「パーパス設定」「リーダーシップ」という3つが浮かび上がった。京都ハンナリーズは、パーパスという大きな社会的目標を設定しながら、短期的なものとして明確な数字的目標を設定している。そして、この2つの目標を社長の「トランスフォーメーショナルリーダーシップ」によって社員に浸透させているのだ。この3つのことを行い、さらに社員の「ワーク・イン・ライフ」を重視すれば、プロスポーツチームは成長できると私は考える。
講評 バスケットボール競技がプロ化されて20年になる。本論文は、京都ハンナリーズというプロバスケットボールチームを運営する会社を事例として、プロスポーツチームを運営する会社が成功するためには何が必要なのかを、組織論的観点で解明しようとしている。何より、京都ハンナリーズにおける2年半に及ぶインターンシップ経験による参与観察と、それによって実現した社長インタビューは評価に値する。研究の結果、パーパスの設定、短期的で明確な数字目標の設定そして、トップの変革型リーダーシップが重要であることを明らかにしている。ただ、先行研究の洗い出しや、それによる理論的枠組がしっかりと整えられていればなおよかった。
キーワード1 目標設定
キーワード2 パーパス
キーワード3 トランスフォーメーショナルリーダーシップ
キーワード4 ワーク・イン・ライフ
キーワード5