卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名松山 一紀 年度2024年度
タイトル体育会系神話の真相~体育会系学生の本当の強み「やり抜く力」について~
内容  本稿の目的は、「体育会系学生は就職に有利」とされるいわゆる体育会系神話について、その背景にある体育会系学生の本当の強みを、日本の雇用システムの特徴を踏まえながら明らかにすることである。体育会系神話は時代とともに変化してきたが、現在でも体育会系学生を対象とした就活エージェントや専用サイトが多数存在し、「体育会系」という付加価値が評価されている。一方で、この神話には「体育会系学生全員に当てはまるわけではない」という課題も存在する。
 筆者自身の約15年間にわたるスポーツ及び部活動での経験をもとに、本稿では体育会系学生が共通してもつと考えられる強みを探求し、その核心は「やり抜く力」にあると結論付ける。
講評 体育会クラブに所属している学生が就職採用段階で、他の一般学生よりも競争優位にあるのは、以前から言われてきたことである。本研究は、自らが体育会クラブに所属している学生であるからこそ、感じてきたことや得てきた様々な情報をもとに、体育会系学生の真の強みに迫ろうとした文献研究である。就職活動中も体育会クラブに所属している大学生は、大学のみならず、幼少期から同じ競技に携わってきた可能性が高い。すなわちそれは、一つの競技にコミットし、長期間それを継続してきたということでもある。それこそが、やり抜く力であり、企業が求めているものなのだという本研究の主張は力強い。ただ、聞き取りなどを行い、もう少し意外性のある発見事実があればなお良かった。
キーワード1 体育会系神話
キーワード2 体育会系学生
キーワード3 部活動
キーワード4 やり抜く力
キーワード5 長期雇用