学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 寺井 基博 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 体育会系学生は就職活動に有利なのか?~日本企業の働き方と求められる人材に触れて~ |
内容 | 本論文では、これまで多くの人に「体育会系学生は就職 活動に強い」と評価され続けてきたが、日本企業の働き方と体育会系学生が持つ人間性がマッチしているのかが不明瞭だったため、その関係性について研究してきた。そこで、日本企業で導入されている、新卒一括採用やジョブローテーション、雇用慣行による働き方改革等を踏まえ、最近の若者の価値観や考え方の課題を見てきた。企業内での育成を中心とする日本企業に対し、最近の若者は、「ストレス耐性の無さ」や「納得しないと動かない」などの点から、企業側も難しい問題となってきていた。このような最近の若者に対し、体育会系学生は、「辞めない」「打たれ強い」「人当たりがいい」など、日本企業が求める人間性をもった人々が多い傾向にあり、部活動での経験が高く評価されていることが分かった。その結果、体育会系学生は就職活動において有利に働くということが分かったが、社会人として働く上での心構えや、就職後の自己管理や人との関わり方など、自分を持ちつつ、学生と社会人の境目に考え方などを見直すことが大切だと考える。 |
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講評 | 本論文は、「体育会系学生は就職活動に強い」という評価の該当性について、企業が求める人材という視点から考察した論考である。日本企業は育成を人事制度の根幹に据えているが、体育会系学生に対する「辞めない」、「打たれ強い」、「人当たりがいい」といった評価は、育成過程において非常に重要な労働者の資質であることを明らかにした。体育会での活動を続けてきた筆者の大学生活を総括する論考である。スポーツを通してこれまでに培ってきた資質をベースに飛躍してもらいたい。 |
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キーワード1 | 体育会系学生 |
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キーワード2 | 新卒一括採用 |
キーワード3 | ジョブローテーション |
キーワード4 | 育成 |
キーワード5 | 就職活動 |