卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名樋口 純平 年度2024年度
タイトル日本のワークライフバランス実現 —オランダの雇用モデルから考える―
内容  本論文では、オランダのワークライフバランスの実情を詳しく探ることで、ワークライフバランス向上を目指す日本への示唆を得ることを目的にする。
 日本では長時間労働や過労が深刻な問題となっている。この状況を改善するため、政府や企業が積極的に労働環境を見直し始めているが、ワークライフバランスの実現には依然として課題が多い。
 一方、オランダでは、1990年代後半以降、経済と労働市場の成功が「オランダの奇跡」と呼ばれるように、パートタイム労働を中心にした柔軟な働き方が定着している。オランダでは、パートタイム労働者が高い割合を占め、フルタイム労働者と同じ賃金・労働条件が保障されており、また労働時間の変更権が労働者に認められている。これにより、男女ともに仕事とプライベートのバランスが取りやすくなっている。
 本論文では、オランダの労働環境を詳細に分析し、日本への示唆を得るため、オランダと日本のワークライフバランスの現状を比較するとともに、オランダの雇用モデルや法制度、企業事例を検討する。最後に、日本の労働環境改善のための具体的な提案を行う。
講評  若い世代に関心の高いワークライフバランス(WLB)のよきあり方をオランダに求めた。テーマに関する文献資料もよく調べられており,オランダ型雇用モデルの概観とWLB施策の分析が企業レベルまで掘り下げられている。労作であるだけに,全般に渡り自分なりの視角や考察が少々欠けている点が惜しまれる。
キーワード1 オランダ
キーワード2 ワークライフバランス
キーワード3 パートタイム労働
キーワード4  
キーワード5