学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 樋口 純平 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 日本の職場におけるパワーハラスメントの現状と課題 ~国際比較を通じて考える~ |
内容 | 筆者は、日本の職場において、近年、ハラスメントという概念が広がっているにも関わらず、ハラスメントに関する相談件数が増え続けていることについて問題意識をもっている。そこで、本論文では、複雑なハラスメントの概念を整理し、ハラスメントの規制について国際比較をしながら、日本の職場においてハラスメントが起きる原因と有効な取り組みについて考察した。 筆者は、日本の職場でハラスメントが起きる原因は、根強い年功序列制度と終身雇用制度からなる全制的な経営にあると結論付けた。フランスとベルギーの働き方や先進的なハラスメント規制法を踏まえて、ハラスメントを防ぐためには、労働者が安心して相談できる労働環境をつくり、労働者同士がフラットにコミュニケーションをとれるような職場にすることが有効であると考察した。そのためには、ベルギーのように、ハラスメント規制法において使用者の義務を重視し、企業が自主的に対策に取り組みを行う必要がある。 |
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講評 | 職場のハラスメント問題について,国際比較的な視点からその日本的特徴と対応のあり方について考察した。指導教員が必ずしも専門としない分野で,他国との概念構成の相違とそれに応じた規制のあり方を独力でまとめ上げている。仮提出の早さや締切り前の本提出に見られる,著者の計画力と実行力の高さも明記しておきたい。 |
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キーワード1 | ハラスメント |
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キーワード2 | パワーハラスメント |
キーワード3 | 全制的施設 |
キーワード4 | 終身雇用 |
キーワード5 | 年功序列 |