学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 樋口 純平 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 教員の労働時間と仕事管理 ー日米比較から考えるー |
内容 | 「教職=ブラック」、これは最近よく見聞きする言葉である。この背景には、教員の長時間労働が問題視されている。日本教員の労働時間は、世界一長いとされ、その要因として給特法とお金や時間に関係なく子供のために働くことが美徳とされる教師文化がある。固定残業代で無定量に働く教師には、「定額働かせ放題」という言葉がつけられるほどになった。 日本教員の働き方は、多機能で職務が曖昧なため長時間労働になっており、国際比較の観点からも、日本教員の業務量は圧倒的に多い。一方で、米国は多機能であるが職務が限定されており、教員の業務としては最小限に抑えられている。こうしたことを報酬制度から分析した結果、日本の評価項目は「教科指導」「児童・生徒指導」「学校運営」と複数あるのに対して、米国は「教科指導」のみであった。また、米国の賃金表には、経験年数に学歴が組み込まれており、教職に関して「専門職」という位置付けが濃く反映されている。以上を踏まえて、日米における教員の労働時間と仕事管理を明らかにする。 |
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講評 | 近年社会的関心を集めている教員の労働時間と働き方という問題について,その日米比較という難易度の高いテーマに挑戦した。産業関係学の方法意識を明確に保持した分析枠組みは見事である。ただ,時間が足りなかった。教育実習や部活等と卒業研究を両立するためのスケジューリングのあり方について,教員自身も再考する必要性を感じる。 |
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キーワード1 | 教員 |
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キーワード2 | 長時間労働 |
キーワード3 | 日米比較 |
キーワード4 | 学校多機能教員職務曖昧型 |
キーワード5 | 報酬制度 |