学科	産業関係学科	ゼミ教員名	樋口　純平	年度	2024年度
タイトル	「学生起業の意図とその背景について　－人文社会系の学生に注目して－」

内容

本論文では、大学生の起業意識とその背景について検討し、特に人文社会系の学生に焦点を当てた。近年、大学生が起業を志向する背景には、自己実現や経済的自由の追求、学外での経験を得ることへの期待がある一方で、学業との両立や資金調達の難しさといった課題が存在する。学生起業には、ビジネススキルや実務経験が不足していることが多く、起業を成功させるためには相談相手やメンターの支援が重要である。大学側は、起業教育や支援体制の強化を図り、学生の起業活動を支援することが求められる。また、社会的課題に対する関心が強い人文社会系の学生は、社会起業や文化ビジネスに取り組むことが多く、これらの活動は社会や地域の活性化に寄与する可能性がある。さらに、起業を通じて得られる経験やスキルは、将来の職業選択において大きな強みとなる。しかし、起業に対する社会的認知が不足している点や、精神的負担が大きいことが学生起業の障壁となっている。起業の成功を定義する際、経済的成果だけでなく、社会的影響や経験価値を含む多角的な視点が重要である。

講評	大学生の起業意識について，特に人文社会系の学生に着目して考察した。実態調査ではバーとポーカールームの事例が取り上げられ，起業の経緯や事業運営の方法，今後の展望などが描かれる。事例の内容が面白かっただけに，特に事業運営についてのより詳しい記述が欲しかったところである。

キーワード1	大学生
キーワード2	起業
キーワード3	人文社会系
キーワード4	起業教育
キーワード5	起業支援