学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 樋口 純平 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 企業の社会性の変遷をたどる一考察 -CSR論とCSV論に注目してー |
内容 | 本論文は、CSR(企業の社会的責任)とCSV(共有価値の創造)の理論や実践を通じて、企業がどのように社会的役割を果たし、持続可能な社会の発展に寄与できるかを考察している。筆者は、カンボジアでのボランティア活動を契機に、物資支援の限界を認識し、長期的な視点での支援を模索する中、企業の社会的な役割の重要性に気付いた。CSRの歴史的発展や各国の動向を調査し、欧州では、政策やガイドラインが企業の社会的貢献を促進し、米国では市民意識の高さから社会責任投資(SRI)が発展したことでCSRが普及したこと考察している。一方で、日本ではCSRの普及が遅れたものの、現在では持続可能な成長モデルとしてアジア諸国に影響を与えている側面もあると考察している。 |
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講評 | 著者が長年の関心を寄せてきたCSR(企業の社会的責任)論について,理論と先行事例にもとづく考察を行った。ともすれば思弁的な傾きを持ちやすいこのテーマについて,粘り強く概念整理をし,事例分析につなげその日本的特性を示した。著者の堅実な取り組み姿勢と一貫した問題関心が結実した好論文である。 |
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キーワード1 | CSR(企業の社会的責任) |
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キーワード2 | CSV(共有価値の創造) |
キーワード3 | SRI(社会的責任投資) |
キーワード4 | |
キーワード5 |