学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 鈴木 良 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 身体障害者の賃貸住宅における自立生活の困難~制度の実態とフォーカスグループインタビュー調査から |
内容 | 令和3年障害者差別解消法が改正され、令和6年4月1日から合理的配慮の提供の義務化がされた。それに伴い、障害者が自立生活を行う際に生じていた家を探す困難、家主や近所との関係での困難などが解決に至るのかということを明らかにするために本研究を行った。特に身体障害者において、賃貸住宅で自立生活を行うにはどのような困難が付きまとうのか、法や制度がどれくらい活用されているのかということについてフォーカスグループインタビューや先行研究を通して推察した。 その結果、民営における賃貸住宅に身体障害者が住むには多くの困難が生じることが明らかになった。物理的な問題や周りの理解不足などがあったり、住む家が見つかっても住宅改修が充分に行われていなかったりと法律があっても機能されていないことも多くあることが明らかになった |
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講評 | 本研究では、身体障害者にとって、賃貸住宅による自立生活においてどのような生活課題に直面するのかということが探求されています。この研究目的のために、京都市自立生活センターを訪問し、身体障害者へのフォーカスグループインタビューが行われました。 この結果、民営の賃貸住宅を借りる際に多くの困難に直面することが明らかにされています。具体的な、物理的な環境面での問題や周辺住民の理解の問題、住宅が確保されても住宅改修の制度が不十分であるという問題があることが明らかにされました。 この研究で取り上げられているテーマは、居住支援という問題になります。近年では、住宅セーフティネット法に基づき居住支援の重要性が徐々に理解されるようになりました。自立生活センターの障害当事者は、自立生活の運動を開始した当初から、賃貸住宅をめぐる問題に直面してきました。筆者は、このような当事者の声を丁寧に聴き取り、居住支援の課題をこの論文を通して示すことができました。 |
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キーワード1 | 身体障害者 |
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キーワード2 | 合理的配慮の義務 |
キーワード3 | 自立生活 |
キーワード4 | 賃貸住宅 |
キーワード5 |