学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 鈴木 良 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 大阪府豊中市におけるインクルーシブ教育 ―視覚障害のある児童とその母親へのインタビュー調査を通して― |
内容 | 本研究では、大阪府豊中市におけるインクルーシブ教育の実践方法を明らかにし、インクルーシブ教育の実現に必要な社会資源を考察することを目的として、大阪府豊中市の小学校にて現在インクルーシブ教育を受けている視覚障害のある児童と、その母親へのインタビュー調査を行った。 1)幼稚園からインクルーシブ教育を受けていたこと、2)問題が起きたとき、子どもたちが自らルールを作ること、3)支援担当教員の存在や、合理的配慮がなされた教室内の物の配置、また図書館に点字図書が充実していることがわかった。 インクルーシブ教育を実現するには、1)同級生と関わり、2)支援担との関わり、3)学習資源が必要であることがわかった。 |
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講評 | この研究では、大阪府豊中市におけるインクルーシブ教育の実践方法を明らかにするために、当市のインクルーシブ教育を現在利用している視覚障害児とその母親へのインタビューが行われました。 この調査の結果、幼稚園からインクルーシブ教育を受けることの意義が確認された上で、1)問題が生じたときに、子どもたちがルールを作ること、2)支援担当教員の関りや、教室内の物の配置や図書館などにおける合理的配慮、が実施されていることが明らかにされました。 豊中市のインクルーシブ教育は、3年生の調査実習で検討したテーマであり、筆者はこの問題に関心をもち、卒業論文というかたちでさらに探求してくれました。国連の初回審査で日本の分離教育の問題が指摘されてから、豊中市のインクルーシブ教育が注目されています。こうした中で、メディアでも何度も取り上げられている親子にインタビューする貴重な機会をもつことができ、卒業論文という形でまとめることができたことに意義があるといえます。 この研究が、豊中市のインクルーシブ教育を知るための基礎資料となればと思います。 |
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キーワード1 | インクルーシブ教育 |
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キーワード2 | 視覚障害 |
キーワード3 | 支援担 |
キーワード4 | 豊中市 |
キーワード5 | 原学級保障 |