卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名鈴木 良 年度2024年度
タイトルスポーツで障害を負った⼈の社会⽣活上の困難について ―アメリカンフットボール部学⽣へのインタビュー調査に依拠して―
内容  ⽇本で学⽣スポーツを⾏う多くの⼈が、怪我に悩まされているという現状がある。 本研究の⽬的は、 スポーツによって障害(脳震盪・⾻折など)を負った⼈が直⾯する社会 ⽣活での困難を明確にし、それを改善する⽅法を明らかにすることである。
 研究⽅法として は、 アメリカンフットボール部の学⽣ 2 名に対して半構造化インタビューを実施し、 スポー ツ障害を負った⼈が直⾯する現状と課題を分析した。
 調査の結果、当事者には、1)物理的(⽇常⽣活)な困難、2)精神的な困難、3)組織で の⼈間関係の悪化、4)周囲の理解不⾜によるストレスがあることが明らかになった。 これらの社会⽣活上の困難は、 障害者が直⾯する社会的障壁と共通している。したがって、 スポーツで怪我をした⼈もスポーツ障害者として認定し、社会福祉学や障害学の研究にお いて検討していく必要があるのではないかと考えられた
講評  本研究の目的は、スポーツによって障害(脳震盪・骨折など)を負った人が直面する社会生活での困難を明確にし、それを改善する方法を明らかにすることです。研究方法としては、アメリカンフットボール部の学生2名に対して半構造化インタビューを実施し、スポーツ障害を負った人が直面する現状と課題が分析されています。
 調査の結果、当事者には1)物理的(日常生活)な困難、2)精神的な困難、3)組織での人間関係の悪化、4)周囲の理解不足によるストレスがあることが明らかになったと筆者は述べています。また、これらの社会生活上の困難は、障害者が直面する社会的障壁と共通していると指摘されました。したがって、スポーツで怪我をした人もスポーツ障害者として認定し、社会福祉学や障害学の研究において検討していく必要があるのではないかと筆者は結論づけています。
 筆者は、学部時代を通してアメリカンフットボールの部活に打ち込んできました。この部活動を通して、周囲にいる仲間には、怪我によって生活が困難になる状況を目の当たりにしてきました。この経験から、仲間にインタビューをしたり、アンケート調査を行なったりしながら、丁寧に分析した論文を執筆しております。後半の集中力はすさまじく、より良い論文を書くために最後まで努力している姿には感銘を受けました。本研究がスポーツ障害の研究にとって、貴重な資料になることを願います。
キーワード1 スポーツ障害
キーワード2 スポーツ障害者
キーワード3
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