卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名鈴木 良 年度2024年度
タイトルメディアを通して受ける障害者のイメージ調査 〜同志社⼤学社会学部社会福祉学科の学⽣へのアンケート調査に依拠して〜
内容  「相模原障害者施設殺傷事件」に対するSNSの意見から、メディアに映し出される障害者イメージに興味を持ち、研究を行う。また、現時点では、障害者とメディアについて研究している人は少ない。
 本研究の目的は、メディアによってどのようなイメージを障害者へ抱くのか、同志社大学の社会学部社会福祉学科に通う学生を対象に、「1.よく使うメディア媒体」「2.信頼するメディア」「3.メディアを通して見た障害者のイメージ」「4.実際に関わった障害者のイメージ」「5.メディアに障害者を露出させることに賛成か反対か」の5つの質問項目をから調査、考察を行った。
 結果、「1.ソーシャルメディア普及率」「2.媒体ではなく、情報によって信頼を置く」「3.メディアを通した、マイナスなイメージ」「3.実際に関わった、プラスなイメージ」v「5.賛成派が多い、メディアへの露出」が明らかとなった。
講評  筆者は、相模原障害者施設殺傷事件に対するSNSの意見から、メディアに映し出される障害者イメージに興味を持ち、研究を行ってきました。この研究の目的は、メディアによってどのようなイメージを障害者に対して抱くのかを明らかにするものでした。
 研究方法としては、同志社大学の社会学部社会福祉学科に在籍する学生を対象にアンケート調査が行われました。このとき、1)よく使うメディア媒体、2)信頼するメディア、3)メディアを通して見た障害者のイメージ、4)実際に関わった障害者のイメージ、5)メディアに障害者が映しだされることについての質問項目から考察されています。
 この結果、1)ソーシャルメディアが普及しており、2)媒体ではなく、情報によって信頼を置くこと、3)メディアを通して否定的なイメージが形成され、4)実際に関わることによって肯定的なイメージが形成され、5)メディアに障害者が登場することに対して賛成派が多いことが明らかにされています。
 卒論において、約200名を対象に対して、量的調査が行われたこと自体、貴重な研究です。分析方法も、二変量の分析としてクロス集計が作成され、分析されています。こうした手法による研究を行ったこと自体、評価したいと思います。調査結果についても、学生の使用頻度の高い、あるいは、信頼度の高い、メディア媒体、さらには、メディアと実際の出会いとのイメージの違いについて明らかにした点に研究上の意義があります。メディアと障害というテーマは研究自体が少ない中で、貴重な研究成果と言えます。
キーワード1 障害者
キーワード2 メディア
キーワード3  SNS
キーワード4 アンケート調査
キーワード5 集計