卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名小野セレスタ 摩耶 年度2024年度
タイトル犯罪加害者ならびにその家族の支援実態と実現可能な支援策
内容 自身の体験から犯罪加害者家族の苦悩を知り、彼らが何かに苦しんでいるかをメディア・福祉・法/行政の観点から現状を分析した。そして、そこでは過去に起きた犯罪報道によって罪のない命が失われた事や、1人の人生がそう崩れしてしまったことなどが分かった。また、日本と諸外国の犯罪加害者支援への大きな差が明らかとなり、その理由も推察した。様々な事件を踏まえて、報道も福祉も微力ながら動きはあるが、やはりその数は、被害者やその家族の支援に比べると、比較にならない程少ない。その原因を追求する中で、法という存在の大きなが浮き彫りになった。法治国家である日本は、法によって制度が定められない限り、実りのある支援とは決してならない。三点をバラバラの側面から考えるのではなく、繋ぎ合わせて考えることで見えてくる見解があった。対極にある人がいる以上、それは理屈だけでは進められない問題があることも分かった。加害者、被害者両者の差を付けながら、どちらもが最低限度の水準の生活を送ることが出来るようになることが望ましいと考える。
講評  一貫して関心を持っていた犯罪加害者の家族への支援を中心にまとめた論文である。内容的には多々粗いところも見られるが、 関心に照らして問題意識を明確化したうえで論点を絞ってまとめている点は評価できる。
キーワード1 犯罪加害者
キーワード2 犯罪加害者家族
キーワード3 犯罪加害者家族支援
キーワード4 被害者遺族
キーワード5