卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名小野セレスタ 摩耶 年度2024年度
タイトル日本の里親制度の現状から考える課題解決に向けた方策
内容 本研究では、日本の里親制度に注目し、その現状から課題を明らかにし、解決策について考察する。児童養護施設での実習を通じて、家庭的環境で育つ重要性を認識した。その中で、諸外国と比較して考える里親委託率の低さと、里親と子どもの関係悪化から委託解除となる里親不調について焦点を当てた。具体的には、里親希望者の教育や支援体制の不足、マッチング過程における課題、さらに地域差や社会的な偏見が里親委託を阻害する要因として挙げられる。本研究では、これらの要因を検討し、改善のための具体的な方策についても提案を試みた。特に、里親委託率の高い自治体の先進的な取り組みを事例をあげ、日本全体で家庭養育の充実を図るための方策として、行政やNPOの連携、里親支援の拡充、普及啓発活動の強化の重要性を論じる。これにより、日本の里親制度がより多くの子どもに安心できる家庭環境を提供する手段となることを目指した。
講評  自身の児童養護施設での実習経験などから、里親制度についてまとめられた論文である。海外との比較もしながら、日本の現状について課題意識をもって論じられており、特に里親不調については、論文もデータも少ない中、懸命に論じている。論旨が通っておりぶれのない点が評価できる。
キーワード1 家庭養育
キーワード2 里親委託
キーワード3 里親不調
キーワード4 里親支援期間(フォスタリンク機関)
キーワード5