卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名郭 芳 年度2024年度
タイトルエッセンシャルワーカーとしての介護職の給与についての論考
内容  本論文では、日本の介護職の給与水準に焦点を当て、その改善の必要性を考察している。高齢化が進む日本において、介護職は重要な役割を担っているが、他産業に比べて給与水準が低く、人材不足や離職率の高さが課題となっている。本研究では、介護職の給与の現状を分析するとともに、国際比較を通じて日本における低給与の背景を探り、諸外国の成功事例から要因を検討する。さらに、包括的な政策実施と持続可能な改革の必要性を提言し、特に介護報酬制度や財源確保、社会的評価の向上、労働環境改善の重要性を指摘している。具体的な施策として、消費税率引き上げや特別課税による財源確保、ICTやロボット技術の活用による業務負担軽減、広報活動を通じた社会的評価の向上を提案した。以上のような内容を通じ、介護職の待遇改善が社会全体の福祉サービスの質の向上につながり、持続可能な高齢社会の実現に寄与することを目指す。
講評  本論文は、日本の介護職の給与水準の低さを取り上げ、その改善の必要性を多角的に論じた点で非常に意義深い内容である。国際比較を交えた分析によって、日本における低給与の背景を明らかにし、諸外国の成功事例を参考に具体的な施策を提案している点は説得力がある。特に、介護報酬制度の見直しやICT活用による業務負担軽減といった実践的な提案は、現場の課題解決に直結するものである。また、財源確保や社会的評価の向上に向けた包括的なアプローチを示したことで、持続可能な社会の実現に向けた具体的なビジョンを提示している。
キーワード1 介護職
キーワード2 給与
キーワード3 高齢化社会
キーワード4
キーワード5