卒業論文詳細

学科教育文化学科 ゼミ教員名兒島 明 年度2024年度
タイトル柔道教育における体罰の必要性と心的変化 -競技能力向上に体罰は必要なのか-
内容 本稿では、スポーツ教育と体罰の関係性に着目し、指導者、保護者、競技者、様々な視点から体罰に対する意識調査を行い、体罰を用いた教育は競技能力向上に関係しているのか。また、体罰はなぜ根絶されず未だ残り続けているのかを考察した。さらに、様々な競技者に調査を行うことにより、県大会出場から世界大会出場という幅広い層にアプローチをかけ分析することにより、体罰がもたらす影響、そしてこれからのスポーツ教育の在り方について検討した。調査の中では、実際に体罰を用いた教育を行っていた指導者や、被体罰経験者、体罰に対して容認的な保護者に、インタビュー調査を行い体罰についての解像度を高め、「柔道教育における体罰と心的変化」について論じた。
その結果、前提として体罰は良くないとは認識の中にあるが、体罰から生まれる強さは確実にあることがわかった。しかし、体罰に頼る指導ではなく、人の内発的動機に問いかける指導が長期間的に見ると1番強くなる方法であった。
講評 スポーツ教育と体罰の関係性について、柔道教育の関係者へのアンケート調査とインタビュー調査をもとに考察しています。指導者、保護者、競技者という異なる立場にある人々の意識を比較することで、体罰が維持されるメカニズムの一端が明らかになりました。他方で、競技者へのインタビューからは、被体罰経験が内発的動機づけの阻害要因となるという側面も浮かび上がっており、体罰の再生産を断ち切る必要性とその根拠が提示されています。
キーワード1 自身の体罰の経験
キーワード2 なぜ体罰は起こるのか
キーワード3 親、指導者、生徒の体罰に対しての認識
キーワード4 体罰は強くなる事に関係あるのか?
キーワード5 体罰はありかなしか