学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 奥井 遼 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 新たな阪神ファン像とその帰属意識 ―球場・キャンプにおける観察を手がかりに― |
内容 | 本稿では、日本でプロ野球の応援文化が根付いている中で、阪神タイガースファンを対象として、熱狂的とされる阪神ファンが阪神タイガースを応援するきっかけや背景をもとに、阪神ファンにとって帰属意識はどこにあるのかを考察し、既存のステレオタイプ化された阪神ファン像とは違った、新たな阪神ファンらしさについて検証する。具体的には、阪神ファンに行ったインタビューをもとに、ファンになったきっかけや背景を通じて、阪神ファンの帰属意識について論じる。その上で、筆者が甲子園球場でアルバイトをしていた中で発見した阪神ファンの特徴や秋季キャンプにおいての観察をもとに、新たな阪神ファンの特徴について論じる。「ガラが悪い」というイメージが抱かれている阪神ファンだけではなく、筆者が身近で見てきた阪神ファンについて考察することで、既存のステレオタイプ化された阪神ファン像を検証していく。 |
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講評 | プロ野球の阪神タイガースといえばステレオタイプ化されたファン像が語られる。ファンの一人として筆者は、今日においても既存のステレオタイプ像が機能しうるかについて、甲子園球場での中期的なアルバイト経験、および甲子園球場以外の場所(スポーツバーや秋季キャンプ会場)でのファン行動の観察やインタビューをもとに分析を試みた。その結果、ステレオタイプで描かれるような粗野な振る舞いは必ずしも見受けられず、むしろ静かに選手を応援する阪神ファンの姿を描き出した。先行研究に対する貢献は十分とは言い難いが、野球を愛好するファンたちの姿を生き生きと記述することに成功している。 |
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キーワード1 | プロ野球 |
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キーワード2 | 応援 |
キーワード3 | 甲子園球場 |
キーワード4 | 阪神ファン |
キーワード5 | 帰属意識 |