学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 水出 幸輝 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | Hey! Say! JUMPのメディア戦略 デジタル時代における会報誌をめぐって |
内容 | 本論文は、Hey! Say! JUMPのファミリークラブ会報誌を対象に、アイドルとファンの双方向コミュニケーションの実態と作り手側の戦略を明らかにしたものである。会報誌は広報誌としてグループの活動情報を発信する役割を果たしながら、アイドルの「語り」を中心に構成され、直筆メッセージや舞台裏エピソードといった、他のメディアでは得られない「特別感」を提供している。また、会報誌でのコミュニケーションは、ファンに親密さを感じさせる一方で、作り手側の戦略に基づいて設計されていることが特徴である。さらに、公式アプリ「いつでもJUMP」と比較した結果、アプリがファンとの「近さ」を補完する役割を果たす一方、会報誌はジャニーズ特有の「遠さ」の魅力を維持する役割を担っていることが示された。これにより、会報誌は広報とファンとの関係構築の両方を実現する独自の媒体としての地位を確立していることを指摘できる。 |
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講評 | 本研究は、会報誌を介したファンとアイドルのコミュニケーションを検討したものである。 かつて会報誌が担った機能は、多くの部分がSNSで代替可能である。そのため会報誌の価値は見えにくく、紙媒体からデジタル媒体への移行が進められていく。しかしながら、本研究が対象としたHey! Say! JUMPはデジタル媒体としての公式アプリと紙媒体の会報誌を併用している。 デジタルネイティブ世代の筆者がバックナンバーをすべて収集、保管したことも高く評価される。また、単純に紙媒体のモノ性のみではなく、媒体ごとの比較により、それぞれのメディア特性を明らかにすることができた。「好きなこと」をうまく「卒業論文」として書き上げることができたといえる。 |
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キーワード1 | Hey! Say! JUMP |
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キーワード2 | 会報誌 |
キーワード3 | 双方向コミュニケーション |
キーワード4 | ジャニーズ研究 |
キーワード5 | メディア戦略 |