卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名水出 幸輝 年度2024年度
タイトルM-1グランプリにおける審査員のコメント分析 テレビ芸人としての評価
内容  本稿では、 「M-1 グランプリ」決勝における審査員コメント分析を⾏った。芸⼈たちへの評価が⼤会を重ねることでどのように変化しているのか、M-1の審査に関する芸⼈視点と社会学的視点の先⾏研究を検討した上で調査に取り組み、芸人のキャラクターとテレビ出演、M-1の番組としての変化を考察した。M-1 は、2001年に始まり、今もなお芸⼈のキャリアに⼤きな影響を与える存在である。調査では、芸⼈のキャラクター評価が増加傾向にあることを確認した。また、M-1 は単なる漫才コンテストから芸⼈たちの登⻯⾨に変化し、そしてテレビを軸に、関連番組の放送、出場者が全国を回るライブツアーの開催、ファンクラブの誕生など多岐にわたるエンターテインメントコンテンツへと進化している。これらの変化は、M-1 が単なる⼤会から、芸⼈の個性を評価し、テレビ界での活躍を促す重要なプラットフォームへと変わったことを⽰しているのである。
講評  本研究は「M-1グランプリ」の決勝において、審査員が何を語ってきたのかを収集し、分析したものである。おもしろい漫才師を決める「コンテスト」であるはずの舞台が、テレビ番組としての演出が施されることにより、別種の舞台に変質していることを跡づけた。
 本論ではコメント内容を分類し、量的な変化を手がかりに議論を展開しているが、別の「コンテスト」番組との比較などに取り組むことができれば、「M-1グランプリ」の特徴がより鮮明になった可能性がある。
キーワード1 M-1グランプリ
キーワード2 テレビ
キーワード3 審査
キーワード4 評価
キーワード5 お笑い