学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 水出 幸輝 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 『ゲーム批評』から見る人々のゲームイメージを規定する要因 |
内容 | 本稿では、雑誌『ゲーム批評』を対象に、ゲームプレイヤーのゲームイメージについて記述した。ゲームプレイヤーたちはゲーム好きだからと言って、ゲームをただ肯定的に捉えることはなかった。人々のゲームに対するイメージは、ゲームが「好き」か「嫌い」かではなく、ゲームの内容によってさまざまに規定される傾向が見られた。 次に、任天堂の「Wii」制作時の意図から、ゲームの多様化の背景を確認した。任天堂は人々のゲーム批判を解決しようと、ゲームの大衆化を図っていた。そして、ゲームの多様化に伴い、ゲームプレイヤーが多様化したという仮説を検証した。 最後に、ゲームが多様化した現代のゲームイメージをeスポーツ、モバイルゲームの観点から記述した。ゲームの多様化によって、イメージが肯定的なものに変容する例もあれば、新たに否定的なイメージが創出される例もあった。 「かつて」と現代でゲームイメージが変容したのは、ゲームの多様化が要因であることが明らかになった。 |
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講評 | 本研究は、同志社大学社会学部の書庫に所蔵されている雑誌、『ゲーム批評』を資料として、ゲームイメージの検討を試みたものである。『ゲーム批評』は一般的に大学図書館に所蔵される資料ではなく、CiNiiでも所蔵館は同志社大学のみとなっている。そうした貴重な大学の資源を活用して卒業論文を書くということは、非常に重要な試みであるといえる。一方で、本論は資料を『ゲーム批評』に限定しなかったために、資料論としての課題が残った。 |
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キーワード1 | ゲームイメージ |
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キーワード2 | 『ゲーム批評』 |
キーワード3 | ゲームプレイヤー |
キーワード4 | ゲームメーカー |
キーワード5 | ゲームの多様化 |