卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名水出 幸輝 年度2024年度
タイトルカプセルトイ市場の成長 フィールドワークによる設置場所とマーケティング分析
内容  かつては店の片隅に置かれ、買い物「ついで」の脇役であったカプセルトイがなぜ今玩具市場を牽引するほどの規模を抱えることになったのか。この問題を検討するためにフィールドワークを行い、カプセルトイの設置場所とマーケティング戦略を検討した。まず基本となるカプセルトイの歴史を確認した後にマーケティング論、インターネット環境の影響、日本人の特性について先行研究をもとに議論を展開し、実際にカプセルトイが市場でどういった傾向をもって並んでいるかをみるため調査へ向かった。方法としては、京都駅周辺でカプセルトイを専門に扱う店舗へ赴き、主としてマシン一台から得られる「ジャンル」「対象年齢」「料金」を各対象場所でカウントするというものである。得られたデータと店舗の周辺環境やその他の設置物・人員といったカプセルトイ以外の情報などから、カプセルトイが満たす役割があり、また各場所の役割をカプセルトイが一要因となって満たしていることを考察した。それが多くの人の目に触れるきっかけとなり得たことが発展要因に繋がったと結論づけている。
講評  本稿は、カプセルトイの歴史を整理した上で、実際に設置場所に赴き、調査を行ったものである。そのことで、カプセルトイ流行の背景を検討しようとしている。対象年齢や料金設定など、現地で調査しなければわからない情報を整理することができた。
 カプセルトイの歴史をまとめた書籍はいくつか存在していたが、そうした資料を確認しても、一次資料のまとまりにたどり着くことができなかった。その意味で、本研究の難しさは、資料調査にあったように思われるが、そうした文献やマーケティング論をより批判的に読む必要があったと考えられる。
キーワード1 カプセルトイ
キーワード2 フィールドワーク
キーワード3 マーケティング論
キーワード4
キーワード5