学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 水出 幸輝 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 居場所としてのショッピングモール アル・プラザ香里園のフードコートに集まる高齢者に着目して |
内容 | 本研究では、大阪府寝屋川市にあるアル・プラザ香里園のフードコートに集まる高齢者を対象に、インタビューを通じてショッピングモールが高齢者の「新たな居場所」として機能する意義を考察した。調査の結果、フードコートが「場所の利便性」「経済的な負担の少なさ」「緩やかな関係性」「心理的な効果」という4つの側面で高齢者にとって重要な空間であることが明らかとなった。地理的な近さや自由な参加スタイル、偶然の接触が関係性を生み出し、会話がストレスの軽減や日常生活の充実に寄与している。さらに、インターネット上のつながりと比較し、軽やかな関係性や心理的負担の少なさという共通点を指摘した一方で、地理的な近さと対面交流がフードコートのつながりを支えていることが示された。これらの結果から、フードコートは高齢者が自発的に集い、心地よく過ごせる重要な居場所であると言える。 |
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講評 | 本稿は、アル・プラザ香里園のフードコートに集まる高齢者を対象に、インタビュー調査を実施することによって、ショッピングモールの社会的な機能を検討している。 インタビューの手続きにやや手間取る部分はあったものの、面識のない、世代の異なる高齢者に勇気をもって声をかけ、調査を実施できたことは評価される。また、日常を生きる中で、何気なく目にしていた光景を、社会学の知見をもって把握し直す、という作業は、「卒業論文」として価値のあるものであったと考えられる。 |
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キーワード1 | 高齢者 |
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キーワード2 | 居場所 |
キーワード3 | ショッピングモール |
キーワード4 | |
キーワード5 |