卒業論文詳細

学科教育文化学科 ゼミ教員名沖田 行司 年度2013年度
タイトル日本近代における道徳問題の教育史的研究
内容  道徳は良い人間となるためにわきまえるべき規範の総体と言うべきものである。しかし道徳教育となると途端に戦前の修身科を想起させ、軍国主義・超国家主義に結び付けられ、疑惑の目を向けられることが多い。その理由の根本には道徳が常に政治的イデオロギーに左右され、良くも悪くも利用されやすい不完全さを内包しているためだと考えられる。
 現在は過去から来る歴史の延長上にある。そのため現在起こっている問題は過去の遺産を背負っていると言える。同時に現在は未来へ託される歴史的な事実でもある。だからこそ現在の問題は歴史を踏まえて考察する必要がある。
 本研究では「道徳」というものを軸に歴史の流れを追うことで、社会が不安定な状況で道徳がどのようなものとして位置付けられていたか、また道徳教育の実施に影を落とした理由を明らかにしたい。そして未来を照らす希望となりうる道徳の教科化について論じていきたい。
講評 4回生からゼミに参加したため、論文作成に関して、かなりの努力を必要とした。最後の追い込みで仕上がった。
キーワード1 道徳の教科化
キーワード2 徳育論争
キーワード3 修身
キーワード4 教育勅語
キーワード5 近代公教育制度