学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 永田 祐 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 介護者支援の在り方 -地域における全世代型ケアシステムを主体に考える- |
内容 | 本論文では介護者支援の在り方として全世代型ケアシステムを提案し、今後の日本における介護環境でどのように寄与していくのかについて論じている。現在、非介護者に対する社会保障制度は次々と拡充されている。一方で、介護者に対する身体的・精神的なケアは追いついておらず、介護者に負担がかかるパターンが多く見られる。そのため、本論文では日本での介護に関するデータや関連する社会問題についてとりあげ、介護者に対する介護の重圧がなぜかかるのかという部分に着目し、実際に家族介護者が抱えていた悩みから現行の社会保障サービスの問題点について明らかにする。そして、介護者をどのように支援するべきかについて論述し、地域での支援の在り方についても言及した。その際、どのような支援方法を以て解決をしていく見解を述べるにあたり、新聞や当事者の声をまとめた文献を基に考察を進めている。 |
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講評 | 日本では対象者別の福祉制度は次第に充実してきましたが、対象者をケアする主体に対する支援については、長年等閑視されてきました。近年、ヤングケアラーといったこどもがケアの担い手となっていることなども明らかにされ、ケアラー(介護者)への注目がようやく高まるようになってきました。本論文では、こうした背景を踏まえ、介護者の支援について論じていますが、ユニークなのは、その支援体制の在り方について、対象を問わない全世代型の支援体制の構築を挙げている点です。ケアラー(介護者)支援も縦割りになりがちであり、世代を問わず、こうした役割を担う人が孤立せず、地域で支えられる体制を整備する必要性を明らかにすることができました。 |
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キーワード1 | 介護者支援 |
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キーワード2 | ケアシステム |
キーワード3 | 多職種連携 |
キーワード4 | 重層的支援体制整備事業 |
キーワード5 |