卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名永田 祐 年度2024年度
タイトル就労支援と雇用の安定性
内容 自身が実際に赴いた福祉実習や障害者雇用に関するニュースを見た経験から日本の就労支援とそれを支える制度がどのような内容なのか、また本当に機能しているかを知ろうと考えた。はじめに障害者雇用の現状をデータを用いながら述べていき、実雇用率や雇用給付金・調整金などの主な制度の整理を行っている。次に、今ある障害者の実際に働く場所・方法の種類とそれぞれの特徴を5つに分けて述べている。その後、前述したそれぞれの特徴を踏まえながら、企業に関しては障害者雇用に積極的な企業例を扱い、事業所に関しては実際にあった訴訟などを取り上げて、どういった支援が必要になるかを考察している。最後に、今ある支援に加えて何より大切なのは、安心して話せる環境を作ることで、利用者あるいは従業員が自分の気持ちを表現できる場所を提供することで信頼関係を築いていくことが、就労支援をしていくうえで最も重要だと結論付けた。
講評 障害がある人をはじめ、様々な形で働くことが難しい方の就労支援は、本人の自己実現はもとより、社会にとっても重要な課題になっています。すなわち、法的に求められている基準の遵守が重要なことは当然として、どのように本人らしく就労を継続できるかを検討する必要があります。論文では、こうした観点から、判例を中心に現状の課題を分析し、雇用の継続のために必要な支援を検討しました。対話の場を設け、信頼関係を構築していくことこそが重要であるという指摘は、障害のあるなしに関わらず、労使関係一般に適用できる、多様性を反映した職場づくりに不可欠な提案といえます。
キーワード1 就労支援
キーワード2 障害者雇用
キーワード3 雇用の安定性
キーワード4
キーワード5