内容 |
本研究に背景として、なぜ、戦争や災害の描写がゴジラ映画の中で必ず存在し、今でも同じ表象が作品やメディア(予告編や劇場パンフレット)の中でも行われ続けているのかが、自身の中で疑問となり研究する背景に至った。 ゴジラ一作目が第五福竜丸事件や世界大戦と結びつきが強いことは先行研究の中で述べられてきた。それに対して、果たして一作目の影響だけが現在にまで戦争、核描写が描かれ続けている理由なのか。と考え、本研究では劇中シーンを分析することで劇中の中で戦争や災害のイメージを形成させる表象や第一作目から製作され続けているメディア(予告編・劇場パンフレット)を分析し、イメージ形成の背景を読み解いた。
本論において、特に日本で大ヒットし、話題を呼んだ3作品「ゴジラ」、「シン・ゴジラ」、「ゴジラ-1.0」の劇中分析とメディア分析を行い、戦争・核の描写や制作者側からイメージが形成され続けている示唆があるのかどうかを分析した。
考察においては、映画側ではなく私たちの記憶や体験がゴジラ映画、ゴジラへのイメージに結びついているのではないかという仮説を軸に考察を行った。最後に、これからのゴジラ映画とまとめを行い本研究を締め括った。 |