学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 竹内 幸絵 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 2024年における2.5次元ミュージカルとは−− 定義のゆらぎから −− |
内容 | 本論文は、2024年における「2.5次元ミュージカル(舞台)」の定義を先行研究の比較・上演作品研究により再検討したものである。「日本2.5次元ミュージカル協会」によると「「2.5次元ミュージカル」とは、2次元の漫画・アニメ・ゲームを原作とする3次元の舞台コンテンツの総称」を指す。しかし先行研究は「ミュージカル『テニスの王子様』」から「2.5次元ミュージカル」を定義付ける研究とそれらを批判する研究の2パターンに分類できるほど限定的なものであった。そのため本稿では、先行研究から独自の定義を考察し、2024年に上演された作品のターゲット分析や原作比較を通して分析を行うことで2024年における「2.5次元ミュージカル」の定義を再検討した。 |
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講評 | 「2.5次元ミュージカル」という呼称は2009年ごろから使われだし、2024年には興隆していると報じられている。実際に好きで見に行くという学生も多い。しかしこの分野が何を指すのかの定義ははあいまいである。筆者は先行研究を読み込み、研究者間にも認識に相違があること、その理由を考察したうえで筆者独自の定義を3つに整理した。そして2024年に上映された作品がその定義に当てはまるかどうかを検証した。研究の方法が確定するまでに多くの迷いがあったが、定義のあいまいさを追求することに目的を定めた以降は105作品を地道に精緻に調べ、検証を完結させた。2024年度における、と前提したことはこの分野が今後まだ変異しうることを示唆している。筆者の粘り強さと冷静な視点が活かされた論文となった。 |
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キーワード1 | 2.5次元ミュージカル |
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キーワード2 | 2.5次元舞台 |
キーワード3 | テニミュ |
キーワード4 | 刀ミュ |
キーワード5 | 演劇 |