卒業論文詳細

学科教育文化学科 ゼミ教員名中川 吉晴 年度2024年度
タイトル宮本武蔵『五輪書』の教育への応用
内容 本論文では、宮本武蔵の『五輪書』が現代の教育に対してどのような影響を与えられるかを論じる。まず、宮本武蔵の生涯をはじめに述べる。次に、第一章で宮本武蔵の『五輪書』について述べ、その理解を深める。『五輪書』は剣術の極意を説く兵法書であり、地・水・火・風・空の五巻に分かれているため、本論では五つの節に分けて解説しており、地の巻では兵法の基礎的な姿勢や精神、水の巻では剣術の術理と心得、火の巻では兵法の根本的な考え方、風の巻では他流派の批判と自己の道理、空の巻では兵法を体得した先、を論じている。第二章では、教育への応用として、第一章で論じたことから『五輪書』が現代の教育にどのような影響を与えられるかを、地・水・火・風・空の五巻からそれぞれ考え、五つの節に分けて論じている。最後に『五輪書』の哲学が、教育を受ける子供たちに与える影響についてまとめている。
講評 本論文は、宮本武蔵の兵法書として知られる『五輪書』をとりあげ、その内容から教育的意義を導きだしたものである。論文の前半で『五輪書』を構成する五巻のそれぞれの内容を要約し、後半でそれらの教育的要素を明らかにしている。有名な文献であるにもかかわらず、それを今日の教育に応用する議論は多くなく、ユニークな論考になっている。
キーワード1 五輪書
キーワード2 宮本武蔵
キーワード3 心得
キーワード4 兵法
キーワード5 生涯学習