学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 中川 吉晴 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | マインドフルネスとそのスポーツへの応用 |
内容 | 本論文では「マインドフルネス」について考察した。第一章では、マインドフルネスの起源を初期仏教の「正念」に求め、ジョン・カバットジンによる体系化と普及の歴史を紐どいた。カバットジンは仏教の瞑想法を基に、8週間の「マインドフルネス瞑想法」プログラムを確立し、ストレス軽減に効果を発揮した。第二章では、精神医学の観点からマインドフルネスを考察した。精神疾患の多様性と治療の難しさに触れ、特にうつ病の再燃とその治療に着目した。第三章では、自らがボディスキャンを実践した結果を報告した。五感の鋭敏化や「脱中心化」の体験、継続の難しさ、成果への期待といった課題点を挙げ、また、スポーツへの応用として、プレッシャー下での集中力向上、ミス後のメンタルリカバリー、怪我からの回復サポートと予防への可能性を提示した。結論として、マインドフルネスは精神疾患患者だけでなく一般の人々にも有効である。またマインドフルネスが個人の成長だけでなく、社会全体の発展にも寄与する可能性を示唆した。 |
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講評 | 本論文は、マインドフルネスをとりあげ、仏教におけるそのルーツ、ジョン・カバットジンによる「マインドフルネス・ストレス低減法」の開発、精神医学における活用を論じたうえで、本人がみずからこの方法を実践してみた結果を報告している。そのうえで、スポーツ(ラグビー)への応用について考察している。みずからの実践をふくめたことで、スポーツへの提言に説得力が増していると言える。 |
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キーワード1 | マインドフルネス |
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キーワード2 | ジョン・カバットジン |
キーワード3 | ボディスキャン |
キーワード4 | 瞑想法 |
キーワード5 | スポーツ |