学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 中川 吉晴 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 日本社会の自己肯定感の向上に向けた一考察 ー幼少期の取り組みに着目してー |
内容 | 本稿は、自己肯定感の向上に向けて必要な環境の考察と、現状の問題点を考慮した具体的な取り組みの考案を目的としている。また、その取り組みを考えるうえでの対象は、幼児期としている。幼少期が生涯発達の中で重要な時期であり、日本人の自己肯定感が諸外国よりも低いということを出発点とした。そして、独自の自己肯定感の定義づけのもとに考察を進めた。最終的に、自己肯定感の影響要因は「他者との関わりによる感動体験」であるという見解に到達した。また、求められる環境は、「親」と「学校生活」との関わりにおいて「個人の実態に即している」こと、「自発性・自主性」を得るための「生活との連続性」、「五感への刺激」を得るための「環境・機会の充実」、そして「人との関わり」という条件を考慮した環境とした。そして、現状の改善策として、「個人の実態に即している」子育てと自然体験の活発化、学校側の親子関係を促進させる取り組みを挙げた。 |
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講評 | 本論文は、日本人における自己肯定感の現状と、幼児教育における自己肯定感の育成について述べたものであるが、詳細な先行研究をふまえ、ひとつひとつ丁寧に議論を積み重ねながら、みずからの仮説を構築し、適切な教育モデルを導きだしており、こうした議論の展開が評価できる。自然を媒介とした感動体験に着目した教育モデルの提案は説得力のあるものになっている。 |
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キーワード1 | 幼少期 |
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キーワード2 | 自己肯定感 |
キーワード3 | 感動体験 |
キーワード4 | 自然体験 |
キーワード5 | 幼児教育 |