学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 大学不適応感と学業成績、諸要因のレリバンス:同志社大学を事例に |
内容 | 中村・松田(2014 ,2015)の研究では、授業理解の困難さや大学への愛着の低さが大学不適応感を高め、友人関係の良好さが大学への愛着を通じて大学不適応感の低さに影響を与えることが示された。しかし、他の研究で指摘されている第一志望か否か、性別、サークル・部活動の影響が考慮されていなかった。これを受けて本研究では、大学不適応感とGPAに影響を与える要因分析を行うために、性別、学部学科、第一志望か、サークル・部活動の所属状況も追加で調査した。その結果、先行研究と同様の傾向が確認された一方、第一志望や教育文化学科の学生に特有の影響が明らかになった。具体的には、入学目的の不明確さが大学不適応感に影響を与えるのは第一志望・教育文化学科の学生に限られ、友人関係の良好さが大学不適応感に影響を及ぼすのは女子・第一志望・教育文化学科の学生に特有だった。団体に所属し、かつ第一志望の学生は授業理解が容易で、大学への愛着が強く、友人関係も良好であるため、大学不適応感が抑制されることが分かった。 |
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講評 | かなり早期から本テーマを設定し、調査対象も獲得するなど、卒論への取り組み、熱意は十分であった。問題意識等もクリアであり、量的調査を自分なりに多変量解析などを勉強しながら、挑戦しているという姿勢は評価できる。先行研究を十分に検討したうえで、分析をおこなっていることから、先行研究では明らかにされていない、不適応に関する知見が得られたこと等は興味深い。本研究が同志社大学の事例だけで終わるのではなく、もし機会があれば、より一般的な知見となるように、対象を拡大していくことができればと期待したい。 |
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キーワード1 | 大学不適応感 |
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キーワード2 | GPA |
キーワード3 | 要因分析 |
キーワード4 | サークル・部活動への所属 |
キーワード5 | 第一志望 |