卒業論文詳細

学科教育文化学科 ゼミ教員名山田 礼子 年度2024年度
タイトル「学生の教職イメージに関する研究」 -文系の教員志望の学生と非教員志望の学生の相互比較-
内容 本研究の目的は日本における教員の人材不足を踏まえ、教員養成課程ではない学生の教職に対するイメージを明らかにし教員志望者と比較することで、教員を志望する上で実際に障壁となったものを明らかにする手がかりとすることである。同志社大学の今出川校地の学部生に対してアンケート調査を行ったが当初の目的と反して決定的なイメージの差は見られなかった。一方で本調査を分析する過程で、学生の非志望理由において保護者からのハラスメントへの忌避感が特筆して高くその背景に幼少期の体験が見られたこと、教員非志望学生だけでなく教員志望学生であっても文部科学省による教員の就労環境の改善策が周知されていないことが明らかになった。特に施策の周知不足については教職資格を与える場である大学の教職課程の失策であり、改善が求められる。
講評 近年、教員志望者が減少しているという現状を踏まえて、そこに教職イメージが負であることが大きいのではないかという問題意識から本研究は出発している。事実、教職課程を履修していない学生やしている学生においても、そうした負のイメージがあることが知見として得られていること、また、以前と比べて保護者対応の難しさが明らかになったことや施策自体の周知不足といった教職課程そのものに関連する問題は、教職課程を設置する大学にとっては重たい内容である。
キーワード1 教員養成
キーワード2 人材不足
キーワード3 就労環境
キーワード4 教職イメージ
キーワード5