学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | なぜSTEM分野における女性は少ないのか ―同志社大学生の意識調査を通じて― |
内容 | 近年、STEM分野の人材育成が国の経済競争力を維持する上で欠かせない要素として認識されるようになった。STEM分野では、大学に入学する頃から男女間の格差が広がり始め、常に女性の参入は少数に留まっている現実が存在する。本研究では、先行研究において着目されていない現代の大学生に焦点を当て、理系科目の学力に対する大学生の自己認識や理系(STEM)への社会的なイメージ、男女の生得的な能力差及びジェンダー平等性に関する意識等の関連を検討した。その結果、文系の女子学生が最もSTEM分野に関するジェンダーステレオタイプの影響を受けやすい可能性やSTEM分野の女性ロールモデルの存在が女子学生の理系分野への進学率を高めること、理系に進学した女子学生は男子学生とは異なる困難を抱えていることなどが明らかとなった。これらの結果から、日本の女子学生のSTEM分野への進出を阻む要因について考察した。 |
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講評 | 本テーマはSTEM分野に国が政策を重点化しているなかで、意味がある。特に日本では、高校段階で文理選択が行われるため、文理が分断する傾向が多く、特に女子学生がSTEM分野に進みにくいという構造がある。その点を明らかにしようとしていることは意義深い。当初、そうした文理分断の構造から私立大学に進学している対象者をどう扱うのかという心配があったが、同志社大学の事例としたことにより、そうした問題をより深堀することができたといえる。 |
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キーワード1 | STEM分野 |
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キーワード2 | 女子学生 |
キーワード3 | ジェンダー格差 |
キーワード4 | ステレオタイプ |
キーワード5 |