学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 吉田 亮 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | ディズニープリンセス像にみるジェンダー的争点 -実写版『リトル・マーメイド』(2023)をてがかりに- |
内容 | 本稿では、実写版『リトル・マーメイド』(2023)に表されたプリンセス像と、メディアの評価とを分析しまとめた。ディズニープリンセスが各時代の女性のロールモデルとして機能していたが、本作においてはマイナス意見が多くみられた。そこで過去のプリンセス像と実写版『リトル・マーメイド』、そしてディズニー社の取り組みと世論評価を分析することで、本作のプリンセス像が、現代のロールモデルとなる女性像として世論からの支持獲得に成功したか検証した。 過去のディズニープリンセス像として、時代を追うに連れ、より能動的なプリンセス像が提供されたとわかった。本作においては、能動的・知的、そして共感できる存在としてのプリンセス像が提供された。しかしながら、ディズニー社のカラーブラインド採用という形式だけのダイバーシティの取り入れが物議をかもした。結果ディズニー社側が思い描いていたような、今の時代を生きる女性のロールモデルとなる女性像として世論に評価されなかった。 |
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講評 | 「ディズニープリンセス像にみるジェンダー的争点―実写版『リトル・マーメイド』(2023)をてがかりに」は、ディズニープリンセスが各時代の女性のロールモデルとして機能していたとする先行研究からの指摘を、2023年上映の実写版『リトル・マーメイド』を事例に、検証するものである。ディズニー社のプリンセス像史、映画への諸メディアのコメントを詳細に分析することで、ディズニー社とメディア間において、ディズニープリンセス像の持つ共感性に対する捉え方に差異があったという考察は、説得力があり、今後のプリンセス像研究にひとつの示唆を与えるものである。 |
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キーワード1 | ディズニープリンセス |
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キーワード2 | ダイバーシティ |
キーワード3 | メディア分析 |
キーワード4 | ジェンダー |
キーワード5 | リトル・マーメイド |