学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 浦坂 純子 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 就活の「呪い」の克服のために |
内容 | 本論文では、「ガクチカ形成」や「自己分析」といった「就活文化」が学生に心理的負担を与えるという、就活の「呪い」と形容されるような現象に対して、どうすれば学生の心理的負担を軽減できるのか、また戦略的な「ガクチカ形成」が学生の就職活動の結果にどのような影響を与えるのかを明らかにするために聞き取り調査を行った。その結果、戦略的な「ガクチカ形成」を行うことが学生の心理的負担を軽減しており、「経験活用型」の「ガクチカ形成」が就職活動の結果に正の影響を与えていることが分かった。以上から、就職活動は厳しい側面もある一方で、学生が主体的に行動することで、就活の「呪い」を克服できる可能性があることが示唆された。本研究の限界は、調査対象者数が少なく、精緻な分析ができなかった点にある。今後の課題として、対象者を拡大した量的調査に基づく分析を行うことが求められる。 |
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講評 | 「ガクチカ」は採用面接で必ず問われ、学生はそれを「作る」ことに腐心しているが、その作られた「ガクチカ」を採用側がどう評価しているのかについては、恐らく相当の食い違いがあると思われる。それを「呪い」と捉えるのは面白いが、学生側の思惑を調査しただけでは「呪い」は解けないのではないか。採用側へのアプローチがなかったのは残念である。 |
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キーワード1 | ガクチカ |
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キーワード2 | 就職活動 |
キーワード3 | 学生 |
キーワード4 | 戦略性 |
キーワード5 | 心理的負担 |