学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 浦坂 純子 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | トラックドライバー不足と女性ドライバー雇用促進 |
内容 | 本研究では、トラックドライバー不足の解決策として、女性ドライバーの活用について検討した。日本の物流業界では深刻な人手不足が続いており、女性比率は2.4%と極めて低い。聞き取り調査の結果から、女性ドライバーの活用は有効であるが、トイレや休憩施設の不足、長時間労働、育児との両立困難など多くの課題が挙げられた。特に中小企業では、投資余力不足から必要な改革が進んでいない。また、業界全体としても運賃の適正化や取引関係の見直しなど、構造的な改革が必要とされている。この状況を改善するためには、政府による施設整備への補助金制度創設、職業訓練制度の整備、育児支援の充実などが求められる。企業においても勤務体系の柔軟化や研修制度の充実、健康管理面での支援強化などが求められる。また、外国人を積極的に採用することも検討し、トラックドライバーという職業が魅力的な職業として広く認知されるよう、イメージ改善にも取り組むべきである。 |
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講評 | 物流業界の人手不足は深刻であり、国交省が「トラガール推進」を掲げるくらい女性に期待が寄せられている。本稿でも聞きとり調査によって基本的な論点や環境整備の取り組みが示唆されているが、同じドライバーでも長距離と近距離では随分条件が異なるはずである。女性が無理なく働けるようにするために、さらに腑分けして検討する必要があるだろう。 |
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キーワード1 | 女性ドライバー採用 |
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キーワード2 | 施設増加 |
キーワード3 | 労働環境改善 |
キーワード4 | 支援策 |
キーワード5 | 育児支援 |